絵本作家のおまた たかこさん
おまた たかこさんは逗子にお住まいの絵本作家です。1997年出版の「ハムスター・まも日誌」で注目を浴びました。当時ペットとして流行していた、ゴールデンハムスターとの暮らしが綴られた作品です。そんなたかこさんは現在、くまのぬいぐるみを主人公にした絵本を描いています。
「くまのしゅげいやさん」
くまさんがひらいている小さな手芸屋さんのお話です。くまさんは、ボタン、ビーズ、リボンなどの手芸の材料を丁寧に扱い、きちんと整理しています。そしてくまさんが作るエプロン、クッション、かばんには、四季折々のモチーフが刺繍されていたり、アップリケがついています。くまさんは、四季の変化を感じながら、毎日を丁寧に暮らしているのです。
「くまのヨーキィさんとちいさなむら」
くまのヨーキィさん、おくさんとぼうやが、ぬいぐるみたちが仲良く暮らす小さな村を旅するお話です。お花屋さん、ランプ屋さん、色々なお店があります。村のお祭りではダンスが始まりました。そして最後にのんびりした海辺のカフェへ。ヨーキィさん一家はこの村が大好きになりました。実はこの村、良く見ていると・・・知っているところに見えてきます。
絵本から感じる温もり
たかこさんの作品は色鉛筆と水彩で描かれています。背景が細かく描かれていて、とっても綺麗でかわいらしいです。読むたびに新しい発見があります。「あ、ここにハチさんがいた!」なんて、指をさしながら読み進める親子の会話が想像できます。たかこさんの絵本には優しい温もりが溢れているのです。
たかこさんから作品に込めた思いや、次の作品の構想などを伺うことができました。話しているたかこさんも、聞いている私も、自然とワクワクして次々にアイディアが飛び交う楽しい時間になりました。この絵本の世界をもっと多くの人に知ってもらいたいです。そしてそのお手伝いができればいいなと思います。